Q. RoHSとは?
A.RoHSとは、危険物質に関する制限(Restriction of Hazardous Substances)を意味する略語で、2011年7月21日に発行された欧州連合(EU)の電気・電子機器における特定有害物質の使用制限に関する指令(Directive 2011/65/EC)を指します。この指令はEU指令2015/863で修正されていますが、準拠の宣言はすべて2011年7月21日付指令(2011/65/EC)に基づきます。
Q. どのメーカーも有鉛品(Pb)とRoHS/鉛フリー品の両方を在庫品として持っているでしょうか。あるいは、有鉛品は特別注文部品になるのでしょうか。
A. いいえ、ほとんどのメーカーは、RoHS/鉛フリーに移行しようとしています。防衛・航空業界に特化するメーカーの中にはこれからも両方を扱うメーカーもあります。ただし、いつまで取り扱うかは保証がありません。
Q. 鉛(Pb)フリーとRoHSには、違いがありますか。
A. 違います。RoHS準拠では、1つの均質素材において鉛の許容濃度が1,000PPM以下に規制されているだけです。「鉛フリー」は明確に定義されていないので、製品の「鉛フリー」の定義は各メーカーに委ねられています。「鉛フリー」は、「鉛を全く含有しない」から「リード仕上げが無鉛」までさまざまです。また、「鉛フリー」には、RoHS法令に規定されたその他の5つの危険物質は含まれていません。ただし、RoHS適合の自社製品を「鉛フリー」と呼ぶメーカーもあります。製品を選択する上で、そのメーカーが「鉛フリー」をどう定義しているかを理解する必要があります。マウザーはこうした事項をすべて考慮に入れ、製品に関するRoHS適合の表示を行っています。
Q. 錫ウィスカとは?
A. ある条件下で鉛の代わりに錫を使用すると、微小な髪状の錫の結晶が出てきます。この微細な髪状の結晶が猫などのひげに似ていることから「錫ウィスカ(Tin Whiskers)」と呼ばれています。たまに、このウィスカの一部が電子機器内で剥がれ落ち、製品に短絡を引き起こすことがあります。
錫ウィスカについてさらに理解するには、JEDEC and IPC Tin Whisker Acceptance Testing Standard(錫ウィスカ受入試験基準)(JESD201)とMitigation Practices Guideline(緩和実践ガイドライン)(JP002)をご覧ください。下記のリンクからドキュメントにアクセスできます。
Q. 全製品が改正指令(EU)2015/863に適合するのはいつでしょうか。
A. マウザーは、800社以上のメーカーの400万種類以上の部品を販売しています。全製品が適合となる時期、また全製品が適合となるのかもわかっていません。当社はRoHS適合を確認するよう努めていますが、製品の法令適合性を保証する上で必要な注意義務はメーカーによる対応に制限されています。まだ適合品が展開できていないメーカーもあれば、適合表明の根拠となる文書を準備中のメーカーもあります。従って、当社は製品のRoHS適合宣言に関しては積極的な対応が制限されています。サプライチェーンでの役割を果たすことがマウザーの責務であると考えています。
Q. 適合部品は当社の製造プロセスにどのような影響を与えるでしょうか。
A. 一般に、はんだ付けは高温下で行われます。製造プロセスにもよりますが、はんだ付け手順を全面的に変える必要が生じるかもしれません。製造プロセスはそれぞれ異なるので、御社固有の必要事項を調べる必要があります。これについては多数の企業・団体が役に立つ情報を提供しています。
Q. マウザーは、ISPM 15「国際貿易における木材こん包材の規則」を遵守していますか。
A. マウザーでは、配送時に木材の荷敷きやパレットを使用することはほとんどありません。使用するとすれば、米国内に限定されます。(これに関する発送指示があります。)従いまして、現状況下ではISPM15の実行は不要であると考えています。
Q. この
の意味は何ですか
A. このアイコンは、マウザーでは、RoHS適合を表します。このアイコンが製品の部品番号の近くに表示されている場合、欧州連合RoHS指令に適合していることを証明する文書が製造元(または、サプライヤー、メーカー)よりマウザーに提供されていること意味します。(特定有害物質の使用制限に関する指令2011/65/EU 2002/95/ECをご覧ください。)
RoHS適合についてさらに詳しくは、こちらをクリックし、当社ウェブサイトの環境への取り組みに関するページをご覧ください。
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