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マウザー・エレクトロニクスの公式ブログ


EV充電のための先進の熱管理ソリューション Jeff Smoot
電気自動車(EV)は、ガソリン車と同じぐらい昔からすでに存在していましたが、本格的に普及し始めたのはごく最近のことです。電気自動車技術の大幅な進歩と政府の手厚い支援策により、電気自動車の需要は飛躍的に伸びています。欧州連合(EU)が、2035年以降、内燃機関(エンジン)車を事実上禁止し[1]、2025年から60kmごとにEV急速充電ステーションの設置を義務付けたことは[2]、今後予想される需要の大幅な拡大を示唆しています。EVが主要な交通手段となるにつれ、バッテリの航続距離と急速充電は、世界経済を維持する上で極めて重要な要素になってきます。このようなEV充電システムを強化するには、さまざまな分野での技術的進歩、特に熱管理技術の進歩が必要になります。

PTCサーミスタが車載アプリケーションの突入電流と過負荷の課題を解決 Bill Schweber
多くのエンジニアにとって、トランジスタのベータ値やデバイスの抵抗値などの重要なパラメータが温度変化によって変動すると、何らかの対応や補償、または相殺が必要になり、問題となります。しかし、経験豊富なエンジニアは、このような変化を逆に利用して機能的なデバイスを開発します。例えば、抵抗温度検出器(RTD)やサーミスタなどの温度センサは、温度変化による抵抗値の変化を利用しています。

コネクテッドカーの力を解き放つ Molex
ナビゲーション、安全性、快適性、エンターテインメントなど、自動車のデジタルシステムへの依存度が高まるにつれ、コネクターの重要性は非常に高まっています。弾力性と信頼性を高めながら小型軽量化することは、並大抵のことではありません。モレックスは、このような小型化の取り組みの最前線にあり、メーカーおよびティア1サプライヤーとブレインストーミングを行い、堅牢なMini50コネクターなどの画期的なソリューションを生み出し、信頼性を高め、メーカーに多くの構成オプションを提供し、保守を容易にします。

過酷な温度環境下でEV用バッテリの性能を向上させるには? Adam Kimmel
現在、電気自動車(EV)の普及を阻んでいる大きな要因には、バッテリの充電速度のほかに、EV走行距離管理や車室内の熱管理など、各種機能への電力変換効率が挙げられます。極端な温度は、自動車の性能やバッテリ寿命に大きく影響します。エネルギーハーベスティング(環境発電)を活用することで、バッテリ熱管理システム(BTMS)は、過酷な温度環境下でのバッテリ温度を調整することにより、性能や航続距離を大幅に向上させ、充電の高速化、車室内の温度制御を実現することができます。EVが今後の自動車の標準になるには、猛暑(37℃以上)や酷寒(-6℃以下)を含むどのような条件下でも、ドライバーが期待する性能を発揮できなければなりません。

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